JR東日本管内では、JRと日本郵政の業務提携により日本郵便がJR東日本より出改札業務を含めて駅の管理を受託する駅が誕生しています(江見駅や安房勝山駅など)。
これらの駅は民間初の先進的な取り組みとして喧伝されているところですが、それによく似た類例として出雲大東駅を紹介したいと思います。
出雲大東駅は、2007年に雲南市の負担で駅舎の新築工事を行っており、その後駅舎の管理は雲南市が行っています。実際には市から指定管理者に管理の再委託が行われており、現在は「つむぎ」という住民団体が指定管理者となっています。
なお、この住民団体も2024年度までで指定管理者から降りる旨が報道されており、次年度以降の駅管理の在り方がどのような形となるか不明です。
さて、この出雲大東駅ですが、指定管理者がJR西日本から簡易委託を受けて乗車券類の発売をしているほか、簡易郵便局とパソコン教室が入居しています。駅の指定管理者と簡易郵便局の受託者は別の方ですが、駅の待合室内に郵便局があるという点では江見や安房勝山と似たような性質と言えるのではないでしょうか。
大東駅前簡易郵便局
駅舎内の向かって左手側に入居しています。待合室に向かって窓がありますが、窓口は右手の扉を入ったところのようです。受託者は個人の方でした。
出雲大東駅
出雲大東駅の簡易委託窓口です。ホームに近い駅舎右側に入居しています。指定の取扱いはすでにやめてしまったようで、おそらくPOSで発売できるもののみを売っているのではないでしょうか。
発車15分前くらいからちらほら4人程度が乗車券を購入しており、需要は少ないないようです。近隣に高校もあるので一定の定期券発売需要も見込めそうです。
出雲大東駅001発行、出雲大東から宍道までの乗車券です。