沼ノ端駅 JR北海道のUT70型券売機

JR北海道では従来高見沢サイバネティクス製ULCVシリーズなどの簡易券売機を使用してきましが、2024年後半頃からJR西日本テクシア製UT70型券売機への更新が行われています。2025年現在では本記事記載の沼ノ端駅のほか余市駅などに導入されているようです。

沼ノ端駅202発行、沼ノ端から北海道会社線290円区間までの乗車券です。

沼ノ端駅101発行、沼ノ端から北海道会社線290円区間までの乗車券です。

両者ともにUT70型券売機発行で、101号機が3・4番線、202号機が1・2番線の改札に設置されたものです。

沼ノ端駅では1・2番線(苫小牧方面)と3・4番線(札幌方面/追分方面)のホームへ続く階段それぞれに簡易改札機と券売機が設置されています。従来、特企券(往復割引きっぷ・すずらんオプション特急券、2024年ダイヤ改正で廃止)を発売していた3・4番線はオムロンV7型、片道乗車券と自由席特急券のみを発売する1・2番線はボタン式簡易券売機(高見沢製?)が設置されていましたが、2024年末に両者ともJR西日本テクシア製のUT70型券売機に置き換えられました。

沼ノ端駅 1・2番線(苫小牧方面)改札
沼ノ端駅 3・4番線(札幌/追分方面)改札

JR西日本テクシアのUT70型券売機はJR西日本の簡易券売機の最新機種で、タッチパネル式で高額紙幣対応はもちろん、ICOCAエリアにおいてはICチャージ等の機能にも対応しています。JR西日本にほかには、ハピラインふくいとIRいしかわ鉄道で導入されている他、昨今では神戸電鉄などの民鉄でも導入されています。縦切り券紙を採用していることから、85mm券の発券も機能上は可能です。

現在、沼ノ端駅では近距離の片道乗車券のみを発売しており、領収書発行には非対応、Kitacaエリア内ながらICチャージにも非対応と最低限の機能のみを使用している感があります。正直、高見沢ULCVシリーズで事足りる機能しか使用しておらず、宝の持ち腐れ感が……

他の三島会社では当然のように近距離券売機は高見沢VTQ、簡易券売機は高見沢UVCLシリーズを導入している中、わざわざテクシア製のUT70を導入しているという異端さが際立ちますね。

沼ノ端駅に設置されたUT70型券売機