変則的な広域交付住民票の交付時間について

住基ネットを利用した住民票の広域交付サービスは、各自治体間での情報のやり取りが生ずる都合から原則として平日の午前9時から午後5時までのみ取り扱う事例が大半かと思われます。

総務省がWEBサイトで公表する住基ネットに対する「主なご意見・ご質問とそれに対する総務省の考え方」の中でも、「住民票の写しの広域交付は、原則として住基ネットの共通サービス時間である平日午前9時から午後5時に限られます」との記載があります。

また、同様に総務省が公表している『住民基本台帳ネットワークシステムの概要』という資料の中でも、午前9時から午後5時を「共通運用時間帯」としており、広域サービスを提供する窓口受付時間帯を全国統一する旨を謳っています。

ただし、特例転入出の手続き時間をみてみると、実際には午前8時30分から午後5時15分までが稼働時間のように思われます。したがって、広域交付住民票の交付申請についても上記時間を案内しているケースがみられます。

長い分には困らないから良いのですが、逆に共通運用時間帯であっても窓口受付を行っていない自治体もあるようです。神奈川県では、寒川町と二宮町の2町が見つかりました。

住民票の写しの広域交付は、住民登録地以外の全国の市区町村において顔つきの身分証(マイナンバーカード、住民基本台帳カードやパスポート、運転免許証など)を提示し、住…
www.town.samukawa.kanagawa.jp
www.town.ninomiya.kanagawa.jp

いずれも、午前9時から午後4時となっており、通常より1時間早じまいのようです。理由は不明ですが何故なのでしょうか……

ちなみに、住所地自治体とのやり取りの時間がかかる場合をみこして午後4時30分までの来庁を慫慂しているケース(東京都国分寺市)やそもそも受付時間を午後4時30分と明記しているケース(東京都中央区)は存在しますが、寒川、二宮町両町の1時間前に終了というのは余裕をもった時間設定というのは少し早い気もします……