もはや閑散期の定番となって久しい日本航空の若者向け運賃「スカイメイト」のセール。特に2025年から新設された新運賃「JALカードスカイメイト」は、セール時には全線4950円という脅威の価格設定が相まって、修行などに活用している方も多いようです。
さて、このJALカードスカイメイトのセール。活用方法はさまざまありますが、今回は私自身がライフワークとしている「日本航空乗りつぶし」に利用することにしました。
目次
搭乗ルート
今回は未搭乗が多い、本州〜沖縄路線に乗りつつ、仙台や花巻や新潟など羽田から行きにくい路線を攻めていきたい……ということで、空席と睨めっこしつつ以下のようなルートに決めます。
東京(羽田) 6:30
↓JL901
9:10 沖縄(那覇) 11:40
↓JL2084
13:35 大阪(伊丹) 13:55
↓JL2185
15:15 花巻 17:50
↓JL2838
18:50 札幌(新千歳) 19:10
↓JL524
20:50 東京(羽田)
那覇と花巻ではそれぞれ2時間程度、伊丹と新千歳は最低乗継時間ぴったり20分の乗り継ぎです。
このうち、羽田→那覇は下り便での初利用区間、那覇→伊丹→花巻→新千歳は路線自体初めての区間です。また、花巻空港は空港自体の利用が初めてとなります。
伊丹と千歳の20分乗り継ぎは少々不安要素がありますが、基本的にチェックインさえしておけば乗せてくれるのでまぁ特に問題はないでしょう。
ちなみに、羽田→那覇は発売開始の午前0時の段階ではスカイメイトは満席でしたが、出発3時間前になると空席が発生していました。当日アップグレードする利用者が非常に多い路線ですし、ガラガラのクラスJにアップグレードした客が10人単位でいたのでしょう。
羽田空港へ
自宅から原付で羽田空港へ向かいます。二輪車の駐車代金は1日500円と原付にしては高い気もしますが、羽田までの往復交通費と比べれば圧倒的に安いものです。そもそも、所要時間も電車に乗ってるくらいなら原付で自走した方が早いですし。
第1ターミナルで二輪車を停められる駐車場はP2のみ。北ウイング側でですので、空港に着くと、まずは北ウイングから南ウイングへ移動。まだ午前5時45分だというのに保安検査場は混み合っています。混雑日限定の臨時ファーストクラスカウンターも開設されてました。
とりあえずルーティンとして、KIOSK(自動チェックイン機)で搭乗券を発行します。タッチ&ゴーで搭乗するなら別にチェックインする必要もないですし、ましてや紙の搭乗券自体が不要なのですが、やっぱり紙でとっておきたいが故に、毎回KIOSKに航空券番号を入力している気がします。仕方のない収集癖です。
チェックインをしたら混雑する通常の保安検査場を横目に優先保安検査場へ。こちらは土日の早朝とあってガラガラです。
JL901 HND>OKA
ラウンジに寄るほどの時間はないので、保安検査場から直接搭乗口へ向かいます。搭乗口は11番、北と南の境目のあたりです。わざわざ南に来ないでも、北から入って直接向かえばよかった気もしますね。
まだ6時前だというのに搭乗口付近は人だらけです。子連れも多いので、事前改札だけで結構時間を食いそうな気配がします。
ボーディング開始時刻は6時10分から。事前改札の人数がとにかく多く、グループ1の優先搭乗が始まったのは6時15分ころ。事前改札の多さはともかく、思ったよりグループ1が多い気がしました。30人くらいは居たでしょうか。ダイヤ死守のため、運賃が安いこの時期に修行をしている皆さんでしょう。逆にグループ2の方が少なかったように思います。
さて、本日1つ目の機材はJA10XJです。座席は45G。土曜の朝の下り便にも関わらず、間席でない通路側の座席を確保できました。
そういえば、今日は359とE70にしか乗らない1日なのですが、TypeCの充電ケーブルしか持ってきていませんでした。738や767であればTypeCで充電できるのですが、359やエンブラエルはTypeAかあるいはACアダプタが必要です。那覇に着いたら調達しましょう。
充電ケーブルを忘れて凹んんる間にもどしどし人が乗ってきます。ただ、満員に近い359で出発時刻の20分前からボーディング開始したのでは、当然出発時刻に間に合うはずもなく、当然のように遅延。10分ほど遅れて出発し、6時51分に滑走路34Lより離陸しました。
離陸後はすぐにベルト着用サインが消灯しますが、今日は揺れる日のようです。サービス中も断続的に軽い揺れに見舞われました。まぁ高速走行中の東海道新幹線くらいの揺れですが……。
2時間20分ほどの飛行でまもなく那覇空港です。数年前に供用を開始した滑走路36Rに着陸。沖合に作られた滑走路であるため、ターミナルまでそれなりに時間がかかります。所定より10分ほど早く着陸しましたが、ドアが開いた時間はほぼ定刻の9時10分頃となりました。
那覇にて
数ヶ月ぶりの那覇です。
とりあえず大東寿司が入荷していないかJAL PLAZAに行ってみますが、午前10時ころ入荷らしいので時間があります。
ということで保安エリアを出て、ターミナル1階の到着ロビーへ。
まずは朝食を食べようということで、「空港食堂」に行きます。まだ朝9時半にもなっていないというのに、だいぶん混雑していましたが並ばずに入店できました。
ソーキそばとジューシーを頼みました。2つで1050円。値段も大分上がった気がします。
空港食堂で腹ごしらえも終わったところで、復路?のチェックインを済ませるべくカウンターに寄り、現在時刻は9時40分。伊丹行き2158便の保安検査場締切時刻まで、まだ1時間40分ほどあります。
ということで、持ってくるのを忘れたACアダプタを調達するために、小禄のイオン沖縄店に行くことにします。イオン内のベスト電機でACアダプタを購入し、フードコートでブルーシールの紅いもアイスを食べて30分ほど時間を潰しました。
空港に戻ると時刻は10時40分ころ。保安検査場を抜けて、ラウンジに行く前にJAL PLAZAに大東寿司残っているか確認に行きます。なんと数パックほど残っていました。ということで1箱調達して、ラウンジで頂くことにします。
那覇空港のJALのラウンジは基本的にどちらもキャパ不足気味ですが、この日もサクララウンジはご多分に漏れず混雑していました。まぁ羽田と伊丹が重なる時間帯は仕方ないでしょう。
早速、RACが大東島から運んできた大東寿司を頂きます。日によって山葵の量が結構違う気がするのですが、私の気のせいでしょうか?本日のわさびの量は少し少なめ。丁度私の好みという感じでした。
JL2158 OKA>ITM
出発25分ほど前にラウンジを出て、搭乗口へ向かいます。ちょうど事前改札が始まったくらいでしたが、機内整備に時間がかかってるらしく、改札内に入ったところで5分ほど待機している様子。11時25分ころに優先搭乗が始まります。
使用機材はJA03XJ。機内は7割方の混雑。定刻より5分ほど遅れて出発し、滑走路18Rより離陸。
この区間は初搭乗区間となるのですが、伊丹発着路線で359というのもなんだか不思議な感じがします。
スカイタイムを飲んだのち、少し仮眠をとっていたらベルト着用サインが点灯。あっという間の1時間30分でした。
伊丹空港20分乗り継ぎ
伊丹では20分で花巻行きに乗り継ぎです。
飛行機はほぼ定刻で伊丹空港に到着しましたが、359なので降りるだけで5分くらいはかかります。そうこうしていると花巻行きの搭乗開始のプッシュ通知が届きます。
ただラッキーなことに、花巻行きは到着した15番スポットの隣、16番スポットからの出発です。乗り換えにかかる時間は10秒もあれば足りるので悠々と降機します。
乗り継ぎ案内を見てみると、花巻以外にも東北・山陰方面へ多数乗り継ぐ人がいるようでした。
降機すると、ちょうど花巻行きの優先搭乗が開始したところでした。待ち時間0分です。
JL2185 ITM>HAN
いわて花巻行き、2185便の機材はJA216J、エンブラエル170型機です。やっぱりこれくらいの大きさが一番落ち着くような気がします。
花巻までの飛行時間は離陸後1時間5分。那覇〜伊丹が1時間半だったことを考えると、割と大阪から東北って距離があるんだなという気がします。あるいは大阪から沖縄が案外近いんでしょうか?
飲み物は本日3回目のアイスコーヒーをいただき、事前にdアニメストアでダウンロードしていたアニメ『薬屋のひとりごと』を観ながら時間を潰します。
機内Wi-Fiの無いエンブラエル170やATRに搭乗する際は、事前に動画をダウンロードするなど、暇つぶしをあらかじめ用意します。故に、下手にWi-Fiが繋がる機材に乗っている時よりも案外時間が経つのが早かもしれません。
初のいわて花巻空港
東京からの直行便がないために、普段は全く来ることのない空港です。今回、花巻空港発着路線に乗ったのは初めてでしたし、花巻空港に来るのも初めてでした。
そういえば岩手県に降り立ったのも初めてでした。これで経県値が1点プラスです。
次の新千歳行きまでは2時間程度の時間ですので空港で時間を潰しても良いのですが、せっかくですから花巻市街まで足を伸ばしてみたいと思います。
東北本線には「花巻空港」駅という駅があるのですが、空港からは徒歩1時間ほどかかります。確かに空港自体は駅に近いのですが、ターミナルビルが滑走路を挟んで駅と反対側にあるが故に、少しアクセスに難があります。盛岡市内行きの空港連絡バスが花巻空港駅を経由するので、こちらを利用しましょう。ちなみに、空港内のきっぷ売り場で乗車券を購入しなければいけない雰囲気が出てますが、Suicaで乗れます。
花巻空港から約7分で花巻空港駅に到着です。
花巻空港駅を含む東北本線の盛岡エリアの駅では、2023年5月からSuicaの利用を開始しており、きっぷを購入する必要はありません。
しかし、せっかく東北エリアまで来たので、JR東日本のQR乗車券「えきねっとQチケ」を使ってみました。まぁSuicaエリア外であれば意味はあると思いますが、Suicaエリアで使う意味はないと思います。
花巻駅では周囲を少々散策し、16時34分発の盛岡行き普通列車で花巻空港に引き返します。花巻の滞在時間はわずかに30分でした。なお、帰りはSuicaを使います。いちいち「えきねっとQチケ」で買うのは面倒ですし、別に乗車券のみの利用ではJREポイントが貯まるわけでもありません。モバイルSuicaで乗れば1.5%還元です。
行きと同じように、花巻空港駅からは岩手県交通の空港連絡バスで空港へと向かいます。バスは航空機の出発の45分前に到着するようなダイヤのようです。保安検査締切の25分前という割と丁度良い時間についてくれるのは良いですね。
カウンターで新千歳で乗り継ぐ羽田行きを含めてチェックインしてもらい、あとはもう帰るでけです。
JL2838 HAN>CTS
花巻からはJA223Jで新千歳へ向かいます。
土曜日の午後の地方間路線ということもあって、空席が目立ちます。
ボーディングは早々に完了して、10分ほど早発したものの、結局離陸までに10分ほど要したためほぼ定時での離陸です。
20分程度の水平飛行ののち、新千歳空港へ向けて降下を開始。新千歳周辺は雨雲により揺れが予想されるとのことでしたが、そこまで揺れることなく新千歳空港にはほぼ定時に到着しました。
新千歳空港では、乗継時間の短い乗客は機内アナウンスで呼び出した上で地上係員に申告させて改札を逆走させます。しかし、私は1列目に座っていたので放送をする前に飛行機を降りてしまったようです。しかし、ジェイエアの客室乗務員さんが機転を効かせて、追いかけて知らせてくださいました。ありがとうございます。
JL524 CTS>HND
到着した14番ゲートの地上係員に514便に乗継の旨を申告し、改札を逆走させてもらいます。出発は16番ゲートとすぐそこですし、まだ事前改札の最中と余裕はありましたが、搭乗口付近までご案内いただきました。JALスカイ札幌の皆さんいつもありがとうございます。
さて、本日最後はJA14XJです。359に乗るのは今日3回目ですが、やっぱりエンブラエルのような小型機の方が個人的には好きですね。大きな飛行機というのは少し落ち着かないような気がします。そんな落ち着かぬそわそわした気分で後方53列目の通路側座席に着席しました。
定刻より10分弱遅れて駐機場を離れましたが、そこで唐突に放送が流れます。どうやら、羽田到着30分前には客室乗務員も着席するのでサービスに時間が十分に確保できないだろうということです。普通席の後方は飲み物を配りきれない可能性があるのでしょう。
離陸から5分程度でベルト着用サインは消灯。時間が無いと言ってる割には温かい飲み物も配るようです。特急「南風」程度の揺れはありましたが、最後まで飲み物は配り切ったようでした。
到着25分前のあたりで少し早めにベルト着用サインが点灯しましたが、揺れが予想されるということで客室乗務員も直ぐに着席します。
ただ、結論から言うとそんなに揺れたと言う感じではありませんでした。揺れの少ない進路・高度を選んで飛んでいる運航乗務員の皆さんには大変申し訳ないのですが、個人的には飛行機はアトラクションだと思っているので、多少揺れてくれた方が楽しい(語弊)ので揺れてほしい……と不謹慎なことを思っています。ということで、多少の揺れに期待(?)していたのですが、予想が外れて最後羽田まで大きく揺れることなく到着。無事に定刻より1分早く羽田へと帰ってきました。
あとがき
朝6時半に羽田を出発して、14時間20分ぶりに東京へと帰ってきました。
到着した南7から到着ロビーまでは少し距離がありますし、P2駐車場まではさらに距離があります。10分ほど歩き駐車場へ向かいます。やっぱり羽田空港はデカくて移動がめんどくさいですね。
土曜の21時台ですが、まだまだ交通量が多いような気がします。弁天橋から大田区の裏道を通り、自宅へと帰ってきました。お疲れ様でした。