【郵便局めぐり】大阪・関西万博 会場内郵便局「EXPO2025郵便局」

【郵便局めぐり】大阪・関西万博 会場内郵便局「EXPO2025郵便局」

10月13日に大好評のうちに閉幕を迎えた大阪・関西万博ですが、会場内には2箇所の郵便局が設置されていました。

局はそれぞれ入場ゲート付近に設置されており、「EXPO2025 WEST郵便局」「EXPO2025 EAST郵便局」の名称で営業していました。いずれも郵便局の名前で広報されていましたが、正確には此花郵便局の分室であり、為替取扱局番も此花郵便局と同様のものでした。

取扱業務は郵便(ゆうパックは除く)のほか、WEST分室のみ貯金取扱(通常の受払のみ)を行っていました。

此花郵便局EXPO2025 EAST分室

東ゲート右手に位置していました。郵便のみ取扱の分室です。

此花郵便局EXPO2025 EAST分室

此花郵便局EXPO2025 WEST分室

西ゲート付近、JR西日本グループと近鉄百貨店のオフィシャルストアの並びに位置していました。

郵便のほか貯金業務も取り扱っていていたのが特徴です。ただし、貯金については通常貯金の受払のみの取扱いで、もっぱら旅行貯金対応のためのような感じがします。CTMも1台しかなく、ATMの設置もありませんでした。愛・地球博郵便局において振替・為替や国税等の払込み、外貨両替も取扱っていたのとは対照的です。

此花郵便局EXPO2025 WEST分室

日附印

通信日附印は、和文・欧文・和文ローラー・欧文ローラー・風景印のほか小型印「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)記念」が配備されていました。

和欧文の丸型は浸透にもかかわらず、ローラーが配備されていたのは意外です。局内ポストで引き受けた郵便物には自局で押印していたので、切手が大量貼付された郵便物があることを想定してのことでしょうか?

風景印は大屋根リングを意匠としたもので、西局と東局で左右反転しています。

小型印は、西局はミャクミャクとぽすくま、東局は丸型1号郵便差出箱にミャクミャクが手紙を差しだす意匠です。

証紙

両分室の証紙です。分室であれば「此花・EXPO2025 EAST」表記になるべきですが、こちらも此花の文字はありません。ところで、WEST分室では日附印の種類を指定しなかったところ、なぜか風景印が押印されました。

貯金関係

局名ゴム印です。本分室では、開局時のプレスリリースでゴム印の押印がサービスの1つとして正式に案内されていました。

通常の受け払い以外の貯金業務は行っていませんでいたので、為替印の押印を受ける例は基本的には満行再発行(繰越)くらいだったのではないでしょうか。

ゆうちょ銀行ではキャッシュカードを使用した窓口での入出金が可能ですが、この場合は専用のご利用明細票(チ30251)が交付されます。通帳では為替局番のうち分室を表す記号は表示されませんが、この明細では表示されます。41552Aはまさに此花郵便局の分室であったことを示す証票でしょうか。

領収書

両分室の領収書です。局名は「郵便局」名義で統一されています。

ちなみに、大阪・関西万博では電子マネーへのチャージを除いて現金利用不可であったほか、基本的にはどこの店舗等も協会が用意したPOSレジを使用していました。しかし、郵便局は通常の郵便端末を利用していたほか、現金による支払も取り扱っていました。自社POSを持ち込んでいた事業者はセブンイレブンやスシローなど複数存在していましたが、純粋に購入に現金が利用できたのは、現金でしか販売できない商品を扱っている日本郵便くらいだったのではないでしょうか?